mobile.jpg人口は減っていく_ Wolfgang Lutz

home topics - 世界人口は縮んで行く 2014年03月08日
ドイツ語圏スイス公共放送SRFが社会学者、人口分析学者Wolfgang Lutz に行ったインタヴューの内容を纏めたものです。質問者はBarbara WidmerとDaniel Daester。
世界人口は縮んで行く 
2014年3月08日
多くの人口学者が地球の人口は減っていくと言っているが、Wolfgang Lutzがインタヴューに答えて、何故そうなるかを説明する。
現在地球上には70億人以上の人間が生きています、これ以上どれ程この惑星が耐えられるのでしょうか?
Wolfgang Lutz:  それは人間が如何に自らを組織するか、十分な食料が生産できるか、そして技術がどのように発達するかにかかっています。 確かに自然資源の枯渇が限界を明らかにしますが、私はそこまでは行かないと考えます。
 世界人口が際限なく膨らみ続けることはないということですか。
 はい、幸い、そうならないと見られます。 今世紀の半ばまでに90億か100億まで増えることは確実ですが、その後は停滞または減少します。 
アフリカでは強い人口増加が見られます。それでも将来、地球上に生きる人間が減るという考えですか? 
 アフリカでは多分、人口が倍増または三倍になります。 それは確かですが、私たちが世界中の数百人の専門家と行った研究は、アフリカでの出生数は僅かに減少することを示しています。 中国やその他のアジアの国々では既に出生数がはっきり減少し始めています。 これは継続的な人口減少の筋書きです。 
子供が減る傾向は何処から来るのでしょうか? 
 教育水準は世界のほぼ全ての国で向上しています。 そして、女性の教育は出生数減少の重要な要素です。 例えば、中等教育を受けた女性は子供を多くは持ちたくないと考えます。 女性がそう思うと、実際に子供の数が減ります。
この下降傾向がひっくり返って、再び出生数が突然増えることはありえませんか。
 調査結果は減少が再び増加に反転することはないことを表わしています。 子供は単に神の授け物で、出来てしまってはどうすることも出来ないものという認識はこれからも引き続き存在します。 そこで、最初から少ない子供を作り、少ない子供により多くを与えるほうが良いという姿勢が優勢になるのです。 
これは学校教育が義務の、比較的教育水準の高い貧しい国にも当てはまりますか?
はい、その良い例がヨーロッパの最貧国モルダヴィアです。 地域の住民は多くのアフリカの住民のように貧困ですが、モルダヴィア女性たちは平均、一人しか子供がありません、それは、彼女たちが出産を制限することが出来ることを学んだからです。 そして、少ない子供を持つことが経済的に困難な時代には意義深いことも。
スイスのことも見てみましょう。ここでは逆に出生数は僅かに増加しています。 これは例外なのでしょうか?
 いいえ、これは全ヨーロッパで起こっています。 西側諸国では出生数は何時も僅かに揺れます。 しかし、触れ幅は非常に小さなもので、幾つかの国では経済危機の影響で再び、女性たちが産む子供の数が減っています。
学問的な見方では、無理の無い出生率はどのようなものですか?
 一国の経済が若い人とその教育に多くを投資する場合は、人口は僅かに減ります。 目標とすべき出生数はおそらく1.5から1.8の間です。 これは最新のシミュレーションが示す値です。
人口が増えず、老齢化が進むと、経済のエネルギーが不足するのではありませんか? 
 例として日本とドイツが当て嵌まります。 日本では人口が減り、平均年齢が上がっています。 同時に経済は停滞しています。 しかし、日本の研究者は、これは偶然の重なりだと見ています。 ドイツもこれを裏付けています。 住民は同じように、または調査によっては日本よりもさらに高齢ですが、経済は成長しています。
私たちの老後保障は若い人たちが老齢者を支えるという原理で働いていますが、この制度は人口が停滞、または減少する場合にも機能するでしょうか? 
 いいえ、定額給与と固定定年制の今のモデルは立ち行きません。 しかし、解決策はあります。 スウェーデンは年金給与額と年金年齢を寿命による可変性に社会保障制度を改革しました。 それで、間もなく年金年齢は70になり得ます。 これは私たちが健康な年金生活をおくる年数が減るということではありません、平均寿命が延びるのですから。
Wolfgang Lutz SRF Barbara Widmer Daniel Daester
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